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There and Back Vol.1

2020.05.17

4年振りにブログを更新した。
しかも前回が最初という自分の継続性の希薄さを呪いたい。
ちなみに4年周期のことを「クアドリエンナーレ」というそうだ。
よく芸術祭でビエンナーレ、トリエンナーレと見聞きするけど、
いずれにしても、重すぎるにも程がある腰を上げた自分を褒め称えたい。
congratulazioni!!!

さて、甲府の桜座で企画したtoeのワンマンライブの映像をYouTubeに公開しました。

2018年10月8日、会場はガラス工場跡地のインダストリアルな空間。
1曲目の「レイテストナンバー」からダブルアンコールの「Path」まで、
ステージとフロアを隔てる柵を取っ払った熱量の高い演奏をノーカットでご覧ください。

個人的にも初めての自主企画で思い入れ深い公演です。
toeは初めての甲府、しかもワンマン。
さらに言えば、この桜座でのライブがUSツアーから帰国後一発目だった。

チケットもありがたいことに早々に完り切れて、
当日券を求めに遠くロシアからもお客さんが来てくれたりと、
音楽好きが集まって、バンドが演奏して、
そこで生まれるそれぞれにとっての何かを強く確かめる機会になりました。

いつかまた密度の高い場所で音楽を存分に体感できる日を心待ちにしつつ、
今のフィクションみたいな世界を生きる糧になればうれしく思います。
そして、ライブハウスや飲食店、医療関連だったり、
その他多くの人たちを支援するエネルギーに繋がることを願います。

toeが発起人となっているライブハウス支援プロジェクト、
「MUSIC UNITES AGAINST COVID-19」はこちら。

写真家の永峰拓也くんが撮影してくれた当日の写真を
ドキュメンタリーっぽく並べてみました。
バンドとお客さんのグルーヴと桜座の雰囲気が相まって、
DCハードコアバンドのライブみたいに超エモーショナルな質感が漂っています。

また桜座で企画したい。
ここでライブをやってほしいバンドが幾つも思い浮かぶ。
かならず実現するためにも、今は未来のために自粛生活を全力でやりきろう。

音楽最高、ライブ最高。

この自粛期間に掃除をしていたら、
今回のライブのロングTシャツとトートバッグの在庫を発掘しました。
イラストは小幡彩貴さんと勝山八千代さんの作品です。
オンラインストアにアップしたので、よかったらどうぞ。

甲府でも会いましょう

2016.08.24

otm_blog_1
事務所をもうひとつ増やす。場所は地元の山梨だ。
中学、高校、予備校時代に通い詰めた甲府の街に、
仕事仲間であり友人のミッチェさんが所属するVISUAL AND ECHO JAPAN
共同オフィスを構える。

「それ、本当にやれるの?」
そんな疑問が出るのは仕方がないこと。
耳が痛いけれども、こればかりはやってみなきゃわからない。
凱旋なんてかっこいいもんじゃない。地元と関わるということに自分なりの覚悟がある。
生活のベースは国立。仕事のベースもこれまでと変わらず松陰神社前だけど、
先の長い人生を見越して、国立を軸に世田谷と甲府を往復する生活を始めようと決めた。

甲府には週1,2日くらいのペースで通う予定だけれども、
そもそも、なぜ甲府に拠点を増やそうと考えたのか。
その理由はふたつある。

ひとつは、自営業としていろいろな案件に携わる中で、
良くも悪くも自分の手癖で及第点をクリアできることが増えて、
それに対して危機感を覚えたり物足りなさを感じたりするようになってきた。
予定調和をぶっ壊したい。これからの人生を一歩前に進めたい。
そのためにはエモーショナルな何かが必要なんじゃないかとずっと考えてきた。
その答えが、これまでとギアを入れ替えることだった。
だから長い人生を考えて、地元に拠点を増やすことを決めた。
もっと精度の高い仕事ができるように、少しずつ自分自身のマネジメントを
頼れるスーパーウーマン(キックボクシングの猛者)にお願いしている。
意気込みだけでなく、しっかりと環境も変えていくよ。

ギアチェンジしたとはいえ、正直、山梨の案件が劇的に増えることは期待していない。
さすがに仕事のチャンスという意味では、物理的に山梨は東京には敵わないから。
でも、俺が山梨と関わることで県外の友人・知人・仕事仲間たちが
山梨にふれるきっかけになればいいなと思う。
北杜市や富士五湖だけでなく、山梨には伝えたい魅力が山ほどある。
みんなとともに山梨をおもしろくできたら最高だ。
東京にウエイトを置きながら山梨と関わることは、
言い換えれば、山梨を俯瞰するということなんだと思う。
外と内の視点を織り交ぜて、山梨の良さを見極めて伝えようとすること。
それが自分らしい地元への恩返しに繋がるんじゃないかなと思っている。

理由のもうひとつ。それは両親の存在が大きい。
ウチの父と母は幸いまだ59歳と若い。
でも、ふたりが自分の目の前からいなくなってしまう日を考えることも増えてきた。
俺の仕事のレベルアップが結果として親孝行になればいい。
いつか訪れる親の葬式で胸を張って喪主を務められるように。
だから、山梨と関わっていこうと決めた。

9/3(土)に僕らの山梨オフィスの設立を記念して、
簡単だけれども入退場自由のレセプションを開催します。
山梨県内の友人・知人のみんなはもちろんだけど、
特に県外の人たちに来てもらいたい。
僕らのフィルターを通して甲府の良さを伝えるために、
OVER THE MOUNTAINとVEJの名刺代わりになるものを用意して待っています。

甲府は体感として遠いかもしれないけど、物理的に東京から近いよ。
新宿駅から中央本線の特急電車に乗れば、約90分で甲府ですから。
是非来てください、窓側D席に座って車窓から景色が映り変わっていく様を眺めながら。
車で来る方は中央道の渋滞に気をつけて。

それでは、甲府でも会いましょう。

VISUAL AND ECHO JAPAN & OVER THE MOUNTAIN
山梨オフィス レセプション
2016年9月3日(土)13:00〜18:00
山梨県甲府市中央1-7-14 パリスビル3F